2017.3.1(水)NHK-FM「Music Line」トークゲスト

DJ:南波志帆さん

DJ:ここからはゲストの登場です。今夜はこの方にお越し頂きました。お名前お願いします。

堅:平井堅です。

DJ:よろしくお願いします!

堅:よろしくお願いします。

DJ:この番組には2014年の12月以来、およそ2年ぶりですが、私とは初めましてになります。

堅:初めまして。

DJ:お会いできて光栄でございます。

堅:いえこちらこそ。なんかやっぱいい声ですね。と思って聴き惚れていました。

DJ:生まれてきてよかった〜!ありがとうございます!

堅:色んな人に言われてると思いますけどね。

DJ:わりとね、周波数が難しいところがあるので

堅:いや〜鳴りがいいですよね。いい声が部屋に響いてます。

DJ:ありがとうございます!平井堅さんにそんなこと言っていただけるなんて、母と父に感謝しています。

堅:そうですよね。ご両親に感謝ですよね。

DJ:ありがとうございます!
突然なんですけども、最近私気になる方がいまして、チャーリー平井さんてご存知ですか?

堅:アハハハ(笑い)そういうのぶっ込むんですね。
もうすいません。嫌なんですけどもね。嫌なんですけどっていうより、あまり感化しないように。感知しないように。

DJ:チャーリー平井さんは平井堅さんにそっくりな英語がぺらぺらのニュースキャスターですもんね。

堅:そうでしたっけ?ちょっと忘れましたね。嫌なことは忘れるようにしているというか。

DJ:ハハハハ(笑い)忘却の彼方に。実は平井堅さんの2016年の活動トピックスを紹介する映像のダイジェストを見まして、その司会の彼がチャーリー平井さん でしてね、すごい気になったんですが、あれは堅さんではないんですよね?

堅:違いますね。何ていうのかな?事務所の方に強制的にさせられてるんですね、ああいうことをね。苦行、僕じゃないんですけども。ああいう方、彼もああいうことやりたくないそうなんですけどもね。

DJ:じゃあ見てて辛いですね。

堅:僕も辛くて見てられないので、僕は見ないようにしてます。

DJ:まぶだちとかですか?

堅:(笑い)遠い親戚なんですけども。でもあんまり関わらないように。

DJ:辛くなるから

堅:ちょっと辛いんですよね。

DJ:めちゃくちゃ英語ぺらぺらですよね。

堅:あの人似非なんですよ。嘘ついてるんですよ。全然発音も良くないし

DJ:発音めっちゃいいなと思ったんですけど

堅:いやいやいや。なんかね適当にやってるだけなんですよ。
全然、ゆりやんレトリィバァ、合ってるかな?の方が上手ですね。

DJ:その比較対象が

堅:今英語が上手い人ってパッと思い浮かんで

DJ:なんか堅さん自身も英語がお得意と

堅:得意じゃないですよ。全然不得手です。苦手!ほんと。
好きというか勉強したんですけど、向いてなくてヒヤリングが全くできないんですね。

DJ:意外ですね!

堅:全然できないんです。だから地頭が悪いんでしょうね。

DJ:いやいやいや。

堅:全然読解力が低くてできなくって、今はもうねさじを投げました

DJ:でもミュージシャンだと耳がいいから発音とかは良かったりしません?

堅:それねなんかね、かいかぶりっていうか誤解だと思いますね。
ま、聴きよう聴きまねで発音のマネとかをするのは多少上手な人も多いかもしれないですけど、ヒヤリングは別の脳な気がしますね。
国語力とか読解力っていうのかな?そういうのがないので随分と

DJ:苦戦したんですね

堅:はい、苦戦してます。

DJ:どうやって学ばれたんですか?

堅:好きで一時N.Y.へ行ってちょっと語学学校へ行ったりしてたんですけど、もうちょっと途中で諦めて、もう遊びました。

DJ:まあ遊びも学びみたいなところありますけど
今後もね、チャーリー平井さんから目が離せないなあって

堅:離してください。もう二度と現れないと思うんで。もう離していただいて大丈夫です。

DJ:すっごい気になるんですけど。チャーリー平井さんについては、是非平井堅さんのニューシングル「僕の心をつくってよ」の初回限定盤のDVDをチェックして頂きたいんですが。
ちなみに堅さんが最近気になる人っていますか?

堅:気になる人ですか?急に。気になる人か〜

DJ:面白いなとか、存在がめっちゃ気になるなとか

堅:前から好きで、最近グングン来てるね方で言うと、尼神インターの誠子さんは以前から好きで、最近あのブルゾンちえみさんとかね随分台頭してきて、それに頑張って紛れて出てらっしゃって、あ!いいな!と思って。親心のように活躍を目を細めて見てます。

DJ:どういうところに魅かれるんですか?

堅:いつぐらいかな?数年前に友達から教えてもらって、コントがすごいうざい、誠子ちゃん自身が言ってるんですけど、そんなに可愛くないんだけど、恋愛のマ スターみたいなキャラの女性がね出てくるんですけど、

DJ:絶妙っすよね。

堅:好きで結構見てたんですよね。ブルゾンちえみさんも好きなんですけど、出てきた時に、あ!これ誠子とかぶるなと思って心配してたんですけど、

DJ:親心で

堅:はい。むしろちゃんとそこに乗っかって出て来てるので、あ!よかったな〜と思って。

DJ:誰ですか?親のような

堅:誰っていうかそうですね。自分が好きなものが色んな人がいいねって言ってくれると単純に嬉しいので。

DJ:そうですね。

♪僕の心をつくってよ

DJ:お送りした曲は平井堅さんのニューシングルから、「僕の心をつくってよ」でした。
なんかためらいなく言葉が響いてきて、心の琴線に触れましたし、純度の高い美しい曲でめちゃくちゃ沁みました。

堅:いやもうありがとうございます!もう。

DJ:いい曲ですね。やっぱ堅さんの声は国宝級ですね。

堅:いやいやいや。何おっしゃいますか全然。もうね薄汚れてますよ。

DJ:いや、すっげえっす!

堅:すっげえっす!お互い声を称え合ってね。

DJ:そうですね。ちょっと気持ち悪い感じになりましたね

堅:今日は気持ちよくなって帰りましょうね。

DJ:「僕の心をつくってよ」はあの人気アニメのね、映画主題歌となっております。

堅:そうですね。青いね、猫型ロボット?

DJ:そうですね。めっちゃ丸くて

堅:そうですね。

DJ:意外とアニメ主題歌を手掛けるのは初めてなんですよね?

堅:お話が来なかったのか何なのかわからないですけど。そうなんです。しかもあの猫型ロボットっていうことで、国民的アイコンじゃないですか。

DJ:そうですよね。どうしたの?(ドラちゃんのまね)みたいなね。

堅:さすが!

DJ:昔のVer.で言っちゃいましたけど。

堅:ボク(ドラちゃんのまね)って僕も今初めてやっちゃいましたけど。
だから、いいのかな?っていう、僕でいいんですか?って感じだったんですけども。頑張って作りました。

DJ:書き下ろすにあたってリスナーの層っていうのを意識されましたか?

堅:なんかね、妙にしちゃってですね、アニメーションって、平井堅とアニメーションって親和性が低いってずっと決めつけてたんですね。
お話もあまり来ないっていうか接点もあまりなかったので。
なので妙に意識してしまって、こうちびっこがすごい好きなアニメーションだと思うので、なんかその、元気元気みたいな曲も書こうと思ってトライしたんですけ  ども、どうも無理が生じてしまってなんかしっくりこないなと思って、で、その改めて青い猫型ロボットの方と親友のメガネの男の子の二人の関係を見つめなお  したときに、この曲がふっとできて、そしてまた、じめっとした曲になっちゃったなと思ったんですけど、でも、アニメーション自体も、冒険と人を信じることがテー  マだなと思って、そこには通じるかな?と思って。

DJ:今お話しにも少しあったんですけども、思いやりとか優しさについて間接的に教えてくれるような曲にも感じたんですが、この曲のテーマやメッセージとして、何かイメージされたことはありますか?

堅:そうですね。この曲を書く前から常々思っていることがあって、自分の感情っていうのがコントロールできない見えないつかめないもの、人の感情もそうですけど、その感情が日向になったり日陰になったりころころ変わる不安定なものが、僕自身もどうしてこんなに気分が下がるんだろうとか自分の感情が自発的に上がっているものなのか、何か他者から環境から状況から自分の気持ちが下がったりぱっと明るくなったりするんだけど、その自分の感情が自分の周りの人に作られていると思うことがすごくたくさんあって、自分の心を作るっていうのが「僕の心をつくってよ」というタイトルがまず最初にできて、心っていうものを改めて考えて書き綴るっていう作業をしてみたかったんですね。なのでそれを

DJ:タイトルからどんどん膨らませて行ったっていう作り方なんですね。
堅さん自身は、この曲のように、ずるさとか弱さとかだめなところって人に見せられるタイプですか?

堅:そうですね〜。わりと見せてると思います。近しい人には

DJ:なかなか難しいですよね。人に見せたりするのは

堅:そうですね。でもそれは幸運なことだと思いますね。そういう人がいるっていうのは。
なかなか、いないとね、ちょっとしんどくなっちゃったり、どっかで無理が生じてしまうところが。僕自身もあるけど、比較的それはできているかな?と
出し過ぎるとこれは僕は問題だなと思いますね。

DJ:そうなんですね。今意外な感じがしました。

堅:まだね、そんなにお会いして数分なのであんまり出してないと思うんですけど
特にね酔ったりするとすごい悪魔化してしまうんですね。

DJ:酒癖悪いんですか?

堅:そうですね。平たく言うとそうかもしれないですね。年取るとどんどんひどくなってきましたね。よくめんどくさい親父っているじゃないですか。巷にあふれている、あ!って煩わしいなって思われてるおっさんに気付けばなってました。

DJ:今お話ししてる限りではめっちゃ紳士でかっこいいのに?

堅:まあ今猫かぶってますね。猫型だけにね!

DJ:上手い!

堅:上手くない!猫かぶってますよ。もうほんとにどす黒いです。

DJ:じゃあ今回はかぶりっぱなしでお願いします。

堅:はい!わかりました。じゃあ今回はどっぷり皮かぶって。

DJ:そうですね。お願いします!

2曲目は「YUMING」という曲なんですが、聴いてもらえればすぐにわかりますが、松任谷由実さんのことですよね。

堅:こんな個人的な曲、CDにプレスしていいのか?っていう懸念はあったんですけど、ただただユーミンが好きっていう曲を、ちょっとオマージュ意味な曲を曲中に入れたりして、まあ遊びで遊びでっていうのもなんなんですけど、ふとできて、録音したいなと思ってして、プレスしたという、ほんとに、何の疑念も策略もない曲なんですけど。

DJ:もうむちゃくちゃ愛が凄すぎて溢れ出てるなと思ったんですけど
ユーミンさんファンならにやりとするワードがねたくさん入っておりますが
アレンジはユーミンさんのコンサートツアーの音楽監督をされている武部聡志さんでして、本気のリスペクトソングかな?と

堅:そうですね。ユーミンマスターと作りたくて、武部さんかな?と。もうずっと30年以上ですかね、ユーミンのツアーのサポート・ピアニスト・バンマスやってらっし ゃいますし

DJ:歌詞にもワードが散りばめられてて、私なんかは個人的に「ドルフィン」出てきて、あ!「海を見ていた午後」だ!と思って。

堅:すごい!詳しい!

DJ:すごい好きな曲だったので、めちゃくちゃテンション上がったんですが
実は入れたかったけど入れられなかったワードとかってあります?

堅:どうかな?その辺は割と好き勝手に入れて、むしろキャンティって言葉は、ユーミンの楽曲の中には入ってないんですね。多分。なので、その辺はユーミン伝説の中から抜粋して、その辺もかなり好き勝手に書いてしまって、ごめんなさい。いいのかな?って感じですが。
割と好きに、曲ができたときに、いつもジムで、持ち歩きポータブルプレイヤーのシャッフル機能にして、それを聴きながらいつもウォーキング1時間してるんですね。
その時に偶然ユーミンの「サーフ天国、スキー天国」が流れて、すごい好きな曲で、そのテンポに合わせていちにいちにってウォーキングしてる時にパッと「サーフもねスキーもね」ってフレーズがぱっと出てきて、慌てて降りてウォーキングマシーンから、いつもボイスレコーダーを持ってるんですけど、そこにばっと吹き込んで、ほんとに偶然ぱっとって僕あんまりないんですけど、希にあって偶然生まれて録音しちゃおうと思って。
  
DJ:じゃあ神のお告げ的なやつが

堅:いや?神のお告げなのか?まあ偶然ねシャッフル機能で「サーフ天国、スキー天国」がね流れたのが、ある種僕的には運命だったのかな?と

DJ:ちなみにご本人には聴かせて

堅:それで私のつたないピアノの弾き語りをエアーでそのまま録音ボタン押していつもレコーダーに録るんですけど、最初に出来上がったものを一応権利という かあるかな?と思って、松任谷ご夫妻に提出して、こういうものを録音しようかと思ってるんですけどいいですか?って。
じゃあいいよってことになったので。

DJ:じゃあご本人のお墨付き

堅:お墨付き。そうですね。ユーミンからは「ウケル」ってう3文字のコメントを頂きました。

DJ:ユーミンさんらしいですね。

堅:ユーミンさんぽいてすよね。正隆さんはとても丁寧な「とても有難く光栄に存じます。」みたいなリアクションが来たんですがユーミンからは一言「ウケル」って

DJ:こんなに愛込めてるのに3文字って。

堅:そっけないね。

DJ:つれないですね

堅:そこがたまんないですね。

DJ:小悪魔っすね

堅:小悪魔っすね(笑い)永遠の小悪魔ですね。

DJ:シングル3曲目に収録されています「ほっ」は、ごめんから始まり恋人への愛を歌う1番から、それに応えるように、2番からはゲストコーラスで手嶌葵さんが参加されていますが、今回手嶌さんにお願いしたのって

堅:もう手嶌さんの声が大好きで、結構色んなところで言っちゃってるんですけど、この曲できた時に、女性のセリフがあって、女性コーラスを入れたいなと思っていて、大仮のラフでは、僕の女性の友達に歌ってもらってたんですね。これを誰にしようと思った時に、是非手嶌さんにと思ってそれでオファーして。で快諾して下さって。

DJ:声の存在感が半端ないですもんね。すぐわかりますもんね。手嶌さんて

堅:もう「あ!」って言っただけで完全に彼女の世界に引き込むあの威力はすごいなと思いました。

DJ:なんなんですかね?あの声質って。濡れてるんですかね?

堅:濡れてるしかすれてるし、歌声って張り上げたから人が聴いてくれるわけでもないし、聴かせたいってエゴがあって僕にもありますけど、何か気を引くために 技巧を凝らしたりそういう気持ちで歌ったりしてしまいそうなんだけども、手嶌さんに関しては省けば省くほど彼女の存在感が増していくっていうか、声もウィスパーになればなるほど何て言った?って耳をそばだてたくなるような、ほんとにOne&Onlyで。
歌入れの時も一応僕、ジャッジメントさせて頂いて

DJ:ボーカルディレクションもなさったんですか?

堅:もうなんて贅沢なっていう。あの声を独り占めできるスタジオにいて、もう多幸感でうっとり、ちゃんとディレクションしないといけないと思って心を鬼にしてここ はもっとこういう風にって言ってましたけども、ほんとにとろけそうでしたね。

DJ:なんか召されそうになりますよね

堅:ほんとにもうふぁ〜って。ほんとに天にね昇っていくような。ほんとに素晴らしかったですね。

DJ:この曲ほっこりしてて微笑ましい曲なんですが、なかなかわがままな恋人だなあって思ったんですけど。やはり多少のわがままって言った方がいいんでしょうかね?

堅:それ質問ですよね?
  それはちょっとね、人に寄るとは思うんですが。僕は結構歌を作るときにSかMかっていうとどっちかっていうとM気が出てしまうんですよね。
  ですから、こういう自由なともすれば身勝手な人に翻弄される歌が妙に多くなってしまうんですよね。
  どっちかっていうと、Mっ気の方が曲を書くときに有効になるっていうか

DJ:確かに今の方がちょっと感傷的ですもんね

堅:だからなのかな?

DJ:今ちょっと、私はわがまま言えないタイプなので

堅:本当ですか?結構振り回しそうな

DJ:知らずのうちにめっちゃ振り回してるんですかね?

堅:なんかそういう魔力持ってるような感じがしますけどもね

DJ:じゃあ知らない自分に出会いたいなと

堅:その声だったらどっちにも行けるので、思い切ってS気行ってもよさそうですよね

DJ:確かにこの声だからこそ、多少きついこと言っても

堅:ブタ野郎とか言ってもキュンとしそうな。なんかもっと言って!みたいな気になると思いますけどね。

DJ:新たな扉開いてくださりありがとうございます。

堅:是非活用して見て下さい。

♪「ほっ」

DJ:上質な声の混ざり合いに耳が幸せすぎますね

堅:ありがとうございます!ほんと手嶌さんとねこうやって声重ねられて嬉しいですね。
  好きな声の人と歌えるっていうのは歌手としてほんとに贅沢で

DJ:そうですね。素晴らしいです

  ここで今後の予定をお知らせいたします。
  平井堅Special Live 『THE STILL LIFE』4/11.12大阪城ホール、4/18.19日本武道館となっております

堅:コンサートもありますんで、是非遊びに来てください!
  そしてこれからも細々と歌って参りますんでよろしくお願いします。