ZIP FM 「GROOVE NIGHT」12/6(2日目)  投稿者: まめひめ

昨日に引き続き M:MARCOさん、堅:堅さん。関西弁トークです〜。

M:今夜もゲストは平井堅さんです。
堅:よろしくおねがいします。
M:御願いします。こんばんは。あの、昨日もお話を聞かせてもらいましたが
堅:こんばんは〜
M:今回4日間連続で出ていただけるということで、いろんな話を聴けるかなと思い、それぞれ
 の日にテーマを設けて、で、昨日は「音楽、歌に対する想い」。で、今日は、またそれと
 似通ったテーマですけど、もう少し大きく「音楽」というテーマで

堅:音楽!・・わかりました。
M:あの、平井さんは、歌は、昔から得意だったのですか?その、子供の頃から。
堅:その、得意かどうかはわからないけど、すっごい好きでぇ、すっごい上手いと思い込ん
  でいました。根拠はないんですけど・・
M:(苦笑)でも、周りの友達とかも、「うまいな〜」とかって?
堅:言われたこともない!
M:えぇ?!(笑)
堅:っていうか、歌って、あんまり発表する場がない、ま、歌の発表会、違う、歌のテスト
  か、ぐらいですよね。人前で歌うのは・・・
M:そうですね
堅:合唱だと、皆と一緒に歌うじゃないですか
M:じゃあ、一人だけ歌う声が大きかったりとか?あるじゃないですか。こう、のびのび
 歌ってたとか。

堅:あぁ・・そのへんがすごい、すんごいいやらしいんですけどぉ、
M:どうぞ!
堅:なんか、あの、皆で合唱とか歌うじゃないですか、で、勝手にコーラスとか、はもった
  りとかしてたんです。
M:(爆)
堅:すんごいいやらしいけど・・・
M:(笑い収まらず)
堅:ですけどぉ・・・「できるぞ!」みたいな・・・で、それが気持ちよくて、優越感に
  ひたっていたんです。でも、キッズたちは、つまり、僕の同級生たちは・・・
堅:で、ハモるとか、そういうことわからないから、友達が「平井、お前、外れてるぞ」、
  「何、お前、全然ちゃうトコ歌ってるぞ」とか言って・・・で、「あ、う〜ん」とか
  言いながら、「甘いな〜、コイツ」とか、俺、一段上にいるんだぞ、みたいな
M:(爆)
堅:そういういやらしい、こう、あの、学生、小学時代・・・
M:(笑)
堅:だから、「うまい」とか、親戚の誰かの前で歌ったりとか、そういう記憶とかもないん
  ですけど、テレビとかで、ベストテン番組とかに憧れて見て、一緒にちっちゃい声で
  口ずさんでいるときに、「うまいな〜」って(笑)思ってました・・・ちっちゃい頃
に。
M:なるほど〜。でも、それがあって、今があるんですよね。
堅:ホント、思い込みって言うのは、大切だ!っと思います。(MARCOさん笑いっぱなし)
  今はそんなこと全然思いませんけど。もう、ほんと、井の中の蛙っていうか、あの頃の
  思い込みのおかげですよね〜(しみじみ)。・・・ほんとに思います。
M:でも、そういう自信が、そうやって自分に自信を持つって思うことは大事や、と僕も
 ホント思いますよ。

堅:そうですか?当時が、ホント、うらやましい。(MARCOさん 爆笑)ほんっと思い込んで
  た当時がうらやましい。
M:なるほどね〜。そんな平井堅さんもデビュー10周年です。つい先日発売されました「Ken
 〜(アルバムタイトルをフルで読んでくれてます)」

堅:ながっ!!ほんと、ありがとうございます。毎日毎日。
M:(笑)10周年ホントおめでとうございます。
堅:ありがとうございます。
M:この10周年歌手を続けてきたお気持ち、いかがですか?
堅:うん・・・まあ、10年って言うことで〜・・節目ですよね〜・・・で、この間民生さん
  がソロデビュー10周年っていうことで、コメントをいただきまして、「10年くらいで
  いばるな」と(苦笑)あの、大先輩からね、いい言葉いただきまして(MARCOさん爆)
  「井上陽水さんとか見てみろ」と。たかが10年じゃないか、と
M:祝福めいたことはなく・・

堅:なくね・・・ホント、その通りなんですけどぉ、ですけれども、僕的には、「よく
  やったな」と
M:そりゃゆうていいと思いますよ!
堅:うん、褒めてやりたい。あの、そりゃ、諸先輩方言ってらっしゃいますけど。僕、結構
  飽き性ですし、すぐへこたれるしぃ、すぐもぅいやぁ〜〜っていうほうですし、根性
  がないというか・・・なのでぇ、ま、いろんなことがあった10年なので、続けてこれた
  ことが嬉しいし、すごく感慨深いですねぇ。
M:・・平井さんは、仕事以外でどんな音楽を聴かれるのですか?
堅:えっとね〜、これもホント、年々変わっていくんですけど
M:そうでしょうね。
堅:うん、今はね・・
M:CDショップに行くんですか?
堅:行きます行きます!ん、で、バリバリ試聴するし、
M:でも、皆「平井堅が音楽聴いてる」ってわかりますよね?!
堅:いや、そんなことないでしょ〜
M:いや、僕ね、今日、ここ東京に来るまで考えたんです。で、絶対あの人は何をしても、
 メガネかけようが、帽子かぶろうが、サングラスかけようが、絶対「平井堅」は隠せない
 だろうな〜、って思ってます。

堅:確かにそっち系ですよね
M:でしょ?!
堅:こぅ、「ラモス」さん系ね。(MARCOさんツボにはまりかける)どうやっても「ラモス」
  さん、みたいな。何しても「ラモス」みたいな
M:そうそう
堅:でもねぇ、あのね、気にしないと、意外と何も起こらない。ただ、「バレたらどうしよう
  バレたらどうしよう」みたいな変な、こう、いわゆる緊張のオーラを出しちゃうと
  「あ」「あ」「あ」みたいになったりするけど、「別にいいや〜」て思ったり、何も
  考えずにフラ〜っと行ったりすると、意外と。気づいているのか、気づいていないのか
  わからないけど、何も支障なく、試聴できますね(笑)支障なく試聴して・・・
M:着地点がそこでよかったです(堅さん 笑)ちょっと今、それましたからね、僕の今の
 思いつきの質問で。

堅:あ、そうですか(笑)で、試聴して、買わずに帰る・・・
M:なるほど。それで、本編に戻りますけど、どういう音楽を聴かれますか?
堅:ああ。えっとね、最近は専ら邦楽。ですね
M:後輩たち、それとも先輩たち?
堅:あんね〜、先輩たちも聴くしぃ、結構新しいもの見つけて「あれ良くない?」って
  言って喜んでる・・・「最近、誰々いいよね?」みたいな
M:それ、オッサンなってきてるってことですよね?
堅:完全、そうですね。
M:若い子とこう、接点を作りたい!
堅:そうそうそう(MARCOさん 爆)。完全にそう。
M:あの、年いってるけど、ちゃんと若い子の音楽知ってるぞ、みたいな
堅:そう、ちゃんと聴いてるよっていうアピール(MARCOさん 爆)ですね
  でも、僕何でも聞きますね
M:で、今誰が好きですか?
堅:え〜?!そんなん、人・・・まあ、東京事変とか大好きですし・・・最近のお気に入り
  はね、土岐麻子さん
M:あ、あの人ね
堅:元、何やったっけな〜、シンバルズのボーカルの方ですね。すっごい声がよくてね、
  ま、いっぱいいますよ。フジファブリックも好きですし世界一も好きですし、今あのレミオロメンの
  「粉雪」を年末に向けて練習中。
M:なるほどね、これから、ま、宴会多いからね
堅:(笑)・・・はい
M:でも、ホントに、今注目されてる、人気のある人たちですよね。
堅:そうですね〜・・でも、自分がいいなぁと思ったのを、わりとこぅ、聴いてますね、
  当たり前ですけど。
M:なるほど。では、これまでの人生で衝撃を受けた音楽とは?
堅:そおですね〜・・・
M:ありますよね、そういう音楽って。
堅:あります、やっぱりそれは思春期。10代の頃とかはサザン一辺倒だったんですけど、
  その、サザン、生まれて初めて曲を聴いて泣いたのもサザンですし。
M:それは何の曲だったんですか?
堅:それは「旅姿六人衆」っていう曲だったんですけど。それを・・・の時に聞きまして
  リアルタイムじゃなかったんですけど、とか〜、やっぱダニー・ハザウェイとか、スティービー・
  ワンダーとかもそうですしぃ・・。でも、林檎ちゃんとかも衝撃受けましたけどね・・・
  すごいなぁ〜、っとか・・・あと、ひばりさん!!最近、もう・・・死ぬか、と思い
  ました。ショックすぎて。
M:彼女の歌声を聴いて
堅:うん・・・やめよかな〜、って思いました、一瞬。やっぱすごかったですよね
M:スタンダードですよね。
堅:そうですね、もう。びっくりしました。
M:でも、さっきのダニー・ハザウェイとかスティービー・ワンダーとかの話とか出ましたけど。平井さん自身
 も、NYのアポロシアターだったり、MTV UNPLUGGEDだったり、BABY FACEと一緒に曲をされたり
 とか、海外の現場で、海外のベテランたちとともにやってきたと思うのですけど、
 そういった活動の中で自分が吸収したものって何でしょうか?

堅:なんですかね〜・・・。
堅:これは変に取られても、嫌なんですけど・・逆に日本人なんだな、っていうことを、いい
  意味ですごく、わかったって言うか・・・僕はすごくコンプレックスがいっぱいあるし、その
  コンプレックスっていうのが・・アメリカの音楽に対するコンプレックスとか、皆さんあると思うん
  です・・・。たとえば、英語がもっとNativeに話せたら、とか、そういう憧れってある
  じゃないですか。そういうものがあって・・今ももちろんあるんですけど、例えばBABY
    FACEさんとお仕事したときも、英語の発音もこう、ちゃんと気にしながらね、ま、サビが
  英語だったんで、ちゃんとしなきゃいけないとか、いろんなことをこぅ、彼に会うため
  に意識するわけですけど・・彼は全然違うところを見ていて、別に僕の英語の発音が
  うまいか下手かじゃなくて、全然、僕が日本語を歌っているときも、全然、すごい意味
  がわからなくても、なんか、すごくグッとくるとか言ってくださって・・・あぁ、自分
  がただ、こぅ、空回りっていうか、自分をこう大きく見せようとしていても、割と自分
  の核を見透かされているんだな、とその時すごく思ったりして・・。
M:彼が求めていたのも「音楽」だったんですね。
堅:そうですね〜。別にその、当時、このドレッドして、こう、R&Bを歌っている平井堅じゃな  くて、ただ、僕の声だったり、っていうのが、多分、好きっていうか、おこがましいで
  すけど、それを評価してくださっていた、というのを・・すごく日本人してたんです、  BABY FACEさんが、当時キリンジさんとかaikoさんとか聴いてたりして。「えっ?!何か
  わかるのかな?」って思ってたら、「声がいい」とか言ってらっしゃって、日本的な
  方だなぁ、って思って。
M:でも、それは人生においてすごい貴重な経験をしましたよね。
堅:そうですね、ホントに勉強になりました。
M:今いい話聴かしてもろたなぁ〜。
堅:いぇいぇ・・・
M:でも、あの、ご自身で曲をずっと作られてきていますが、詞を書く上で大切にしている事
 って教えていただけますか?

堅:・・これ、難しいなあ・・・
M:自分で好きな言葉とか?
堅:好きな言葉ね(ちょいテンション↑)、やっぱ、振り返るとね、「孤独」!!!
  孤独って言う言葉、多い、特に最近多い・・。
M:いやぁ、確かに「平井堅の音楽は孤独」って今、出てきそう!
堅:出て・・くるんですね、やっぱ「孤独」とか「影」とか・・。「POP STAR」でさえ、
  2番で出てきますからね・・。(←これ1番ですよね?!)とにかく!
M:何なんやろね〜?!
堅:えぇ、
M:自分の
堅:悲しいかな、テーマかも。その栄華だけではない、その、明るいだけじゃない、影の
  部分があるから、がんばっていこう、みたいな。どっかでそういうのを入れないと、
  あんま、自分でリアリティーを感じないというか。ただただ100%お日様、みたいな
  曲、好きじゃないんですよ・・・。ま、たまにはあってもいいと思うんですけど。
M:(同意しながら)・・なるほどね〜。そうですか。二日目も昨日に引き続き、歌うことへ
  の想いから音楽について伺ってきましたが。今日のラスト2の質問として、ちょっと
  これも大きな質問ですけど、平井さんにとって「音楽」とは何でしょうか?

堅:・・ハハハ(笑)・・・来ましたねぇ〜。
M:すいません!
堅:う〜〜〜ん・・「人生のスパイス」!なんか、恋愛とかもそうだと思うんですけど、
  恋愛なんかすごくスパイシーですよね。こぅ、キュッと引き締まるというか、色づく
  じゃないですか。でも、音楽も結構そういう感じ・・・別に無くても生きていけるけど
  ないと味気ないし、あるとすごく、こぅ、急に踊るとかもそうですけど、心がはずんだ  り、逆に泣きたくなったりとか、感情がこうより味わい深くなる、という感じですかね
  〜。
M:でも、恋愛の歌ばかり作られているわけではないですよね?!
堅:そうですね、ま、多いけど・・でも恋愛か、自分探しの歌が多いですけどね。ま、後は
  ただエロ、エロだけっていうか・・かに限定されるような気がします。
M:(ちょいツボに入りかける)・・でも、孤独、なんですよね?
堅:そうですね、孤独、影・・孤独・・はどっかに出てきますね
M:なるほど!わかりました。何かおもしろいですね。陰と陽が両方存在するって言うのが  おもしろいですね
堅:でも、何か、どんなにハッピーでも、どっかに孤独って誰しも持っているじゃないです
  か。
M:そうですね。
堅:そういうことだと思います。
M:わかりました。で、明日「(DVDのタイトル紹介)」が発売されますが、これについて
 お話いただけますか?

堅:これはね、今年の夏に、10周年ツアーを30本、僕にとっては最多のツアーのファイナル  の完全収録なんですけど、これはね・・本編もいいんですけど、お勧めはオフショット映像。
M:お勧めが・・(ツボにはまりかける)
堅:これは打ち上げで私が泥酔しているショットがお勧めですね。
M:泥酔ですか。
堅:泥酔して、全然覚えてないんですけど。記憶を失っているところが完全収録されている  んで、
M:でも、それを使おうって認めましたね、自分で。
堅:ま、本人チェックして、「ええんじゃない?」って。そこですね〜
M:(爆)って僕の質問からそこだけですか・・
堅:(スタッフに確認しながら)それって限定盤だけ?じゃ、初回限定盤を買いましょう!
  な、急いで!
M:(笑)急いで、って言われても、明日だからね
堅:あ!ま、でも、今日明日でね、あの、買いましょう、買ってください
M:(笑)慌てふためく平井堅!でも、最後もう1個だけ聴きたいんですけど、こういう大きな
  コンサートを進めるってどんな気持ちですか?

堅:どんな気持ち?
M:僕らにとっては、こういうラジオ番組を作るっていうのが最大であり最小の規模のイベント  なんですね。もっともっと大きいじゃないですか?何万人という・・
堅:はい・・規模はそうですけど、なんていうのかな、他の仕事と全然違う。ツアーだけは
  やっぱ、この学生時代の文化祭みたいな感じなんです。スタッフの数もすさまじい数が
  いて、お客さんもたくさんいらっしゃいますけど・・僕はただ歌うだけですけど、僕を  よく見せてくれるために、いろんな人がいろんなアイディアと情熱と愛情を注いでくれ
  るから、やっぱ何か、こう、最終日とかどうしても感極まるんですけど。その2ヶ月間
  を思い出してしまうというか、ちょっと青春っぽいですよね。
M:(しみじみ)いい人生ですね〜〜〜。
堅:いぇいぇ、ま、ツアーはね、いいことばっかじゃないですよ、もちろん!
M:(爆)
堅:嫌なこともあるんですけど、もちろん!毎日毎日、こう、同じ顔と同じメンツと顔
  つきあわせてね、
M:これ、カットしておいたほうが美談で終わっていいかも?!
堅:いえいえ、そうしたくないです、聴いてくれるほうが(MARCOさん大爆笑)
  そういうのもあるけど、最終的には一つになるというか、ファミリーみたいな、感じが  たまらない。
M:わかりました、以上2日目です。明日もよろしく御願いします!
堅:わかりました。

 
という感じです。とても息のあったインタビューだったと思います。