2016.8.14(日)CBCラジオ 「小堀勝啓の新栄トークジャンボリー」 投稿者:きゅーちゃん |
小堀:日本で一番濃い顔の平井堅さん 歌唱力もだし、ルックスもだし絶対日本人じゃないと思ってたら、日本人も日本人もこの地方の人で三重県ですもんね。 堅:大阪生まれ三重育ちですね。 小堀:名張自体は文化圏としては大阪圏ですけどね。 堅:うちの父・母も大阪の人ですし。 小堀:通勤しますもんね。大阪に。あそこに行くと、名古屋靴流通センターが大阪靴流通センターになってるって思いますもんね。大阪なんだって。 堅:文化は大阪でしたもんね。 小堀:でも心は日本の気持ちもずっと込めて歌いながら詩も大事にされて 堅:完全に日本人なんで(笑い) 小堀:この前久しぶりに鈴木雅之さんに会ってお話したら、「俺らの後にああゆう人たちが出てきてるしさあ」ってすごく嬉しそうにされてましたよ 皆が注目してる部分もちろんあって 堅:ありがとうございます!嬉しいです! 小堀:でもちっちゃい時はそんな濃い顔じゃなかったの? 堅:だと思うんですけどね。赤ちゃんでこの顔だったら怖いですもんね。 徐々に出っ張ったり引っ込んだりしたと思うんですがからかわれはしましたね。 トイレに呼び出されたりしましたね。 血の気の多い方々に、何にもしていないのに生意気だみたいな。何だその顔はみたいな。 小堀:知らないよねそんなこと言われても。 背も大きかったからあんまり見下ろすと皆黙っちゃったりして。 堅:いやいや、ちっちゃいときは小っちゃかったから。中学の3年間で20センチ伸びたので 異常に伸びて。 父も兄も大きいんですけど 小堀:DNAですよね。 堅:ジャケットは僕の油絵の肖像画なんですけども。 小堀:すごいですよね。平井堅さんの顔だからこの油絵が似合うんですけども 日本人でねこういう風に描いても、昔の日活映画の看板みたいになるんですよね。 堅:すごい時間かけて描いて下さって 肖像画なんですけど、色んな人の才能やアイデアをもらって、自分はスピーカーとして鳴らしてるっていう意識があって、自分を静物としてとらえたいという思いで「THE STILL LIFE」っていうタイトルにしたんですけども。 小堀:実に意外な気がして、全部俺の色に染めてるんだからみたいな 堅:いや、むしろ逆でもちろんエゴも何もかもあるんですけども、自我も自己顕示欲も。 僕、商品としての平井堅というものは、自分を消すことで状況が好転することが多かったんですね。20年振り返っても。自分の自我なんてほんとにちっぽけだなと思うことが多くて、裏返しであるんですけども、人からどんどん吸収したいという思いが強いんですよね。 小堀:今少し合点がいったのは「大きな古時計」あの名曲を平井堅が歌うことによって、違う色と違う息吹ができたじゃないですか。 何でこんなにいっぱい才能あって自分で曲書ける人が歌うのかと思ったらああだった 堅:ありがたいですけどね。 ♪魔法って言っていいかな? 小堀:色んな表情のある曲がいっぱい入ってて 「可愛いの妖怪」ってすっごいわかるって、あるあるって感じで 堅:あ〜嬉しいありがとうございます。ちょっと毒っけのある曲です 小堀:それが平井堅らしいよって感じがするんですね。 堅:へ〜嬉しいです。ありがとうございます。 小堀:色んなタイアップだとかタイトル曲も入っていて皆さんご存じの曲も多いんだけども 特にみんなの中でどひゃ〜と思ったのは、インド人なんだやっぱり! 堅:あれはインド人タイアップっていってもね過言ではない 小堀:この「ソレデモシタイ」カタカナタイトル見て、何をどうしたいんだって、こんな毒っけのある不倫ソングっていうか 堅:ある意味僕自身も無我夢中で筆を走らせて書いた曲なんですけども、MVビデオがインド人だったので、それにかなりインパクト負けしてしまいまして、絵力に持って行かれた感はありますけども 小堀:だってタージマハールとかインドに下町とか踊りまくるインドムービーみたいな。すごい世界ですよね。 堅:さっきおっしゃってくれた油絵もそうなんですけども、単純に僕にしかできないことは何かな?と考えたときに、インド人に紛れて踊るっていうのは僕がやれるもんだなと 小堀:そう思います。めちゃくちゃ馴染んでます 堅:めちゃくちゃ面白かったですね。真剣なんだけど真剣に遊ぶっていうか。真剣にふざけるのってこんなに気持ちいいんだなって。 小堀:みんな、こいつ何?みたいな人も? 堅:みんなガチンコでね街中であんな格好して踊って、どこの国の人かわからないけど、土っかの国から来たコメディアンだと思ったみたいで、終わってからちびっこからサインから握手からわ〜って集まってきてすごい楽しかったです。 小堀:ダンサーとキメキメで踊ってるのもあれば、街中のは、はだけたガウンにブリーフにシャツみたいな、ま男が逃げだしてきたみたいな 堅:わけわかんない無茶苦茶な格好をして、フリーなんで適当に踊ってくださいとか言われて、踊れないし必死で考えて、過去のアイドルの振り付けとか全部やって大変でしたけど 小堀:僕たちには端正な色男ってイメージがあるんですけどあれいいですね。 堅:もうね、開き直るしかないですけらね。あれは自分で発案したのでもう逃げるわけにはいかないのでね 小堀:人混み好きですよね?この前スマホの自撮棒で人混み歩いて 堅:好きっていうか、何かやりたくて仕方ないんですよね。 一度きりの人生だし一度きりの歌手人生だし、とにかくヒリヒリしたいっていう、生々しいことをしたくてしょうがなくって、常にスタッフの方にこれしたいあれしたいってことをやって止められるんですけど 止められるとなおさら燃えるという腹が立つっていうか、それが会社的にNGって言われるとすごいメラメラ来ちゃう 小堀:わかります。いわゆるアーティストイメージとかあるし、それはダメでしょう!コメディアンじゃないんだからとか言われると、やることですごくいいっすよ。 自撮り棒で自分で中継しながら街歩いてて、わ〜って大変なことになるのかと思ったら、あれ?っていうくらい 堅:全然ならないですもう。 小堀:変な感じだったでしょう? 堅:最初、そんなこと言った時に、平井堅さん、LINE LIVEの方なんかも、平井さんが竹下通りなんかに行ったらもうほんとにパニックになりますので色んな方に迷惑がかかるしとか言われるんですね。 もう全部「ならないですから。絶対ならないですから。ほれみたことか!ならないでしょ?」っていう自分でわかるんで。そんなアイドルじゃないし。ほれみたことかって感じでしたけども。 でもたくさん集まって下さってすごい楽しかったですけども 小堀:あれ?平井堅じゃない?とか言ってる人いるじゃないですか。 堅:普段自分も歩いてるからわかるんですよね。東京の人クールだし。普通に「あ!平井堅。平井堅」って感じなので。 小堀:やっぱり近寄りがたいっていうのがあるんですよ。 堅:ばれたらどうしようとか、見つかったらどうしようとかこそこそすればするほど騒がれますね。 何にも変装せずにだから何?って顔で歩いていると全然起きないですね。 小堀:妙にキャップかぶってサングラスして分からないだろうと思ってラブホ行ったら撮られるとか 堅:それはね、宮沢りえさんがお会いした時に、全く変装しないっておっしゃってて、僕、変装しないで歩いている宮沢さんを街角で見たことがあって、すごいかっこよかったんですね。 あまりに堂々と歩いてるからみんなポカーンとしてて。大物ほどそうなんだなと思って。 それで隠れてる自分が恥ずかしくなったんですよ。 それからそういうのをやめたら、悲しいくらい何も起きないことに気付いて。 自分で自分を決めてたんだなって気付いて。芸能人だって。外出たら怖いとかマズイとか 全然そんなことなくって。もちろんそうなっちゃう人はいると思うんですけどね。 小堀:あのスマホライブとか見てて、あ、この人やんちゃなこととか色々してみたい人なんだなと思って 堅:そうですね。年々そういうパンク精神が増幅してる感じがしますね。 小堀:いことですね。歳とっておさまってくるのはつまらないと思いますよ。 堅:そうですね。そうかもしんないですね。 小堀:伊勢志摩サミットがあったから、三重県の大使としての歌うシーン見て、普通にニュースで見る平井堅さんってすごく新鮮でしたね 堅:まあなかなかないことなので、光栄だったし、不思議でしたね。皆ネクタイしているようなところで歌うっていうことあまりないので。不思議でした。 小堀:あれもある意味、完全アウェーなところで歌ってるっていうかね。 堅:アウェー好きですね。 小堀:インドといい、スマホといい。未だにガラケーって本当ですか? 堅:ガラケーです。 小堀:こだわりがあるんですか? 堅:こだわりはないんですけど、特に欲しいとは思わないっていうか、ガラケーで事足りるんですよね。 小堀:僕もまったくガラケーなんです。 堅:あいいですね。2台持ちじゃなく? 小堀:業界の人って、こっちでなにかやっててって、これしかないです。 堅:一回触っちゃったらその便利さから逃れられないのかもしれないですけど、LINEとかもよくわかんないし 小堀:ポケモンGOとかも何のことなの?って感じで 堅:意味分かんないですね。 小堀:奥さんもそうなので、携帯の電話代付き5千円くらい 堅:でもそうですよね。メールだとね。 小堀:お互いただっていうやつで 堅:全然困らないですよね 小堀:これだけ平井堅さんはワールドワイドに仕事していて海外の人とコラボもするし、何も困らないでしょ? 堅:困らないですね。次壊れたらわかんないですけど壊れないしねガラケー 小堀:全体的に何でも壊れるまで使う方ですか? 堅:そうですね。もったいないっていう 僕が生きてる間は壊れないんじゃないかな? 小堀:初回限定のDVD見てると、色んな事をしたい人なんだなってすごくよくわかる 堅:自分に自分で驚きたいっていうか 小堀:アーティストってそういうもんなんでしょうね。 平井さんが愛してやまないリスペクトしてる桑田佳祐さん ポップスとかロックの大御所になってればいいんだけど、上から目線でお前らこうやった方がいいよって言えばいいんだけど、わざわざ地位ができてからも下品なことして喜んだりするじゃないですか。 堅:僕がどうこう言う方じゃないですけども、やはり桑田さんはあこがれなので、多少近づいたいって気持ちもあるのかもしれないですし、あれだけのキャリアがあるのにまだ掻きまわそうとしているようなあのモチベーションの素晴らしさっていうのは感服するし見習いたいなと思っています。 小堀:すごく上質なものを作ってるんだけども適度に下品をまぶすのって面白いですよね。 人間はきちっとした部分がないといけないんだけど、下品な部分をどっか持ってない人って愛嬌がなくてダメですね。 堅:そうですね。なんか清廉潔白ってねちょっとつまんないっていうか 小堀:信用できないですよね 堅:信用できない。そんな人いないしね。多面的だし。 桑田さんはそんなことしても品があるし 小堀:平井堅さんなんかは、品の塊に見えるんですよ。 堅:下品ですけどね。鬼下品ですけど。 小堀:鬼下品ですか? 堅:鬼下品ですよ。もうラジオとか最悪ですよ。 小堀:それはすごく素敵だと思いますよ。品がある下品ていうか。 堅:この人が言ってダメだけど、この人が言ってOKってことありますよね。 小堀:昔、晩年の森重久弥さんにお話しした時に、猥談をねちゃんとできる人間にならないとだめですよって言われたんですよ。 堅:素敵ですね。まさに森重さんていう 猥談を言って可愛らしい人ってもうチャーミングですよね。 小堀:そういう人はセクハラとか言われないんで 堅:そうですね、許されちゃう 小堀:そういう許される人になりたいなと 平井堅って人は何をしても許される人にだんだんなっていくんじゃないかと 堅:いやわかんないですけど、目指したいですけどね。 自分でもわからないけど、でも、あらがいたいですよね 歳いってくるとその可能性も狭まってきて、できないことも増えていくと思うけど、それのあらがいたい。 歳を重ねていくことの素晴らしさはわかってるつもりだけども、プラス、だからこそできることっていうフットワークの軽さみたいなものも見つけて行きたいなと思います。 小堀:歳とって楽しいなと思える自分でいたいなとそのヒントももらえました。 小堀:5月には記念ツアーを終えたばかりですけど、次から次へと色んな このアルバムひっさげてのツアーとかないんですか? 堅:まだ決まってないんですけど、必ずや、やりたいなと思っています。 小堀:じゃあ、情報をチェックしておきますので 今日はいい出会いをさせていただきました。 堅:こちらこそありがとうございました。 |