101012 J-WAVE「I A.M.〜CLOSE TO YOU〜」@ 投稿者:ふぅ  

  「I AM 15周年」


絢(宮本絢子さん):今週3日間 どうぞよろしくお願いいたします。
堅:よろしくお願いいたします。
絢:まずはデビュー15周年ですね。おめでとうございます。
堅:ありがとうございます。
絢:15周年・・、生まれた子はもう中学校3年生・・。
堅:そうですね。
絢:一番の多感期ですね。
堅:そうですね (笑)  ちょうど姪っ子が15歳なんで、ちょうど彼女の人生とわたくしのキャリアが同じなんですよね。
絢:姪っ子さんと すごく仲良しなんですってね。
堅:僕が一方的に好きなだけで、彼女がどう思ってるかはわからないですけど・・。
絢:最近は運動会にも遊びにいかれたとか。
堅:運動会、行きました。
絢:そうですか〜・・。でもその彼女も生まれたときからご存知で、今15歳となると、
  ほんとにそれぐらいの時間が経ってるわけじゃないですか・・。
堅:そうですね。そう思うと長いですね。
絢:よく最近は聞かれると思うんですけど、15年、振り返ってみて ターニングポイントってありましたか?
堅:なんでしょうね・・。僕の中ではつながってるんですけど。
  たぶん こうやって J-WAVEさんに出させていただくきっかけになったのが 「楽園」っていう楽曲なんですけど、
  その「楽園」と、その前の「LOVE LOVE LOVE」っていう楽曲、その2曲がなんか 僕の中でつながっていて。
  表と裏・・みたいな。その2年間が ターニングポイントでしたね。
絢:ずいぶん長い点と点ですね。
堅:なんですけど、それまでずっと自作の曲を発表していて、
  「LOVE LOVE LOVE」で自分のやりたいことをすべて成し遂げたという達成感がありまして、
  結局 何もせずパッとせずに終わりまして。
  で、そのあと「楽園」という楽曲で、もうまな板の鯉になってみようと 詞曲をすべて委ねてっていう・・・。
  なので、その2曲での葛藤だったり、もう最後の開き直りだったり、いろんな心模様の2年間が 僕にとっての転機で。
  で、「楽園」っていう楽曲がありがたい結果になったときに 自分の音楽人生も大きく変わったんですけど。
  でもその 『人の意見を聞く』っていうことが、結果として好転したので、
  いい意味で、自分のエゴをなくそうっていう その後の10年間が始まるっていうかですね・・、
  その時期 いろんな大人にまみれて、自分探しをしていた頃が 転機・・ですね。
絢:今、自分の中で、ここは引くところだな、出るところだな・・っていうのは ご自身でよくわかってらっしゃいますか?
堅:いやいやいや・・そんな心境には全然なれなくて、
  自分だけの考えじゃなく、人の意見も取り入れようとすると、必要以上に考えすぎるところがあって、
  いまだに 人任せすぎるところがあるんですよね。なのでね、それは迷ってます・・毎回毎回。
絢:あ〜〜そうですか。
  いや、周りから見たら そう見えないところがあるのかもしれませんけれども、
  ご自身の中ではいろんなことが起きてますね。
堅:まぁ、そりゃ人生ですからね、いつの日ももがいてますよ。
絢:へぇ・・。
堅:もうなんか・・自信満々なんていうのは、たぶん一生ないんだろうなって思いますけど。
絢:こないだマルーン5っていう、有名な・・
堅:はい、大好きです。僕たまに似てるって言われるんですよ。
絢:ちょっといまアダムに見えた部分も少しありましたけど(笑)
堅:光栄です。
絢:アダムと、カッコいいところがすごく似てるなと。
堅:カッコいいところが・・(笑)
絢:背も高くて、ほんとに無駄な肉もなくて・・
堅:無駄な肉もなくて・・(笑)
絢:もう大成功してるアダム・・・
堅:大好きで、カバーもしてます。
絢:そのアダムと話してて、もう何にも困ることはないんじゃないかなって見えるんですよ。
堅:見えますよね。僕にとってもアダムは見えます。
絢:でも最後に「ほんとに人生つまずいてばかりで、平穏無事な時間が それが一番HAPPYなんだ」っていうふうに
  おっしゃってたのが、へぇ〜この人だって つまずくことあるんだ!(笑)と思ってビックリしたんですよね。
堅:僕も今思いました。 励みになりますよね・・そういう人からそういうことばを聞くとね。
絢:いやだから、平井堅さんから そういう言葉がでてくるとはちょっと・・。
堅:いやいやいや・・・。
絢:やりたいことは結構出来てるのかな?って。
堅:もちろん それは 100パーセントできてますね、怖いぐらいできてるけど、
  やっぱそこには責任もついてくるし、評価もついてくるし。
  それに惑わされる自分っていうのが、もうイヤでしかたないけど、
  でも結局それともつきあっていかなければいけないし・・っていう葛藤は常にあるけど、
  でもまぁ・・好きなものをやってますからね。
  それは背負うべきものだと思って 頑張って 試行錯誤しつつ 生きている・・という感じです。
絢:はい。15周年記念シングル「Sing Forever」、明日リリースになります。
  タイトルを訳しますと、「一生歌い続ける」という決意というか覚悟が感じられますが。
堅:な〜んつってね。そうやって直訳されると ちょっとまた 重荷になってしまいますが。
  決意表明としては、そういう気持ちで。
  声が続く限り歌っていきたい、音楽を愛していきたい、音楽と向き合っていきたいっていう思いで
  書いた歌なんですけども。
絢:なぜ15年目なんですか?
堅:ま、もちろん 僕主観でいうと、「Sing Forever」って もちろんそういうことになりますけど、
  歌自身は、人生を讃えたいというかですね、「うまれてくれて ありがとう」っていうフレーズがあるんですけど、
  生きていること・生まれてきたことを 悔やみたくないし。
  辛いこともあるけど、一生 それと、自分の その闇だったり傷だったりするものと、向き合って、
  それでも 生まれてきたこと・人を愛することを讃えながら生きていきたいなっていう曲にしたつもりです。
絢:はい。ではそんな 明日リリースになります 15周年記念シングル「Sing Forever」をお届けしたいと思います。
  曲紹介お願いします。
堅:平井堅で「Sing Forever」。



♪「Sing Forever」

101013 J-WAVE「I A.M.〜CLOSE TO YOU〜」A投稿者:ふぅ  

編集済
  「I  AM ジンジャーマニア」

絢:今日もよろしくお願いいたします。
堅:よろしくお願いいたします。
絢:I  AM ジンジャー好きです〜。ショウガですね。
堅:ショウガですね。ジンジャーお好きですか?
絢:大好きです。
堅:いいですよね。体にはいいし・・摂り過ぎはちょっとよくないかもしれないですけど。
絢:ジンシャー、お持ちなんですね。
堅:はい。チューブ型のね。
絢:いまお持ちになってるのが、チューブ型。
堅:ほんとはね、ちゃんとすったのがいいんですけど、
  やっぱすりショウガをカバンの中に入れとくのがなかなか大変で・・夏場はとくにね。
絢:シャビシャビになりますね(笑)
堅:チューブ型はもうコンビニでも買えますし。
  で、これを、いま流行ってますけど、紅茶にショウガを入れると利尿効果があるんですね。
絢:へぇ〜〜
堅:で、すすめられて やってるんですけど。これが結構効くんですよ。
絢:そうなんですか!
堅:ぜひ オススメです。体にもいいし。
絢:MYショウガを持ち歩いて、紅茶があれば その中に溶かして・・。
堅:ちょっと摂取過多かなっていうくらい 飲んでますね。
絢:1日一本とか いっちゃいます?
堅:余裕ですね。だから飲みすぎかもしんない、僕は。
絢:そして、「飲む生姜の力」、私これは飲んでますね。
堅:これはですね、僕のショウガ好きを酌んで、いつも用意してくださいます。
絢:そうなんですね。これで美味しいお時間を過ごしてるんですね。
堅:そうですね。

絢:あと、平井さんといえば、ゴッホ好きということで・・。
堅:ゴッホ好き・・(笑)
絢:今回のシングル「Sing Forever」のカップリング、「太陽」はですね、
  現在開催中のゴッホ展のテーマ曲となっています。私もゴッホ展にもう行ったんですよ。
堅:あ、そうなんですか。
絢:そのときはずっと 平井堅さんの「太陽」が流れてて。
堅:らしいですね。ありがとうございます。ありがたいですね。
絢:もう行かれましたか?
堅:はい。行きましたけども。間近でいろんな絵が見れて よかったですけど。

絢:ゴッホの好きなところはどこですか?
堅:僕全然ね、ゴッホ好きって言ったら、ほんとにゴッホマニアのかたに申し訳ないくらい絵画にまず全然詳しくなくて。
  ゴッホは偶然が偶然に重なってというか、ちょうど11年ぐらい前に
  オランダにプライベートで旅行へ行ったときに、ゴッホミュージアムへ行って。それが出会いのきっかけで。
  で、なんとなくゴッホっていったら、「ひまわり」とか、またはエキセントリックな人生だったり、
  キャラクターだったりというのは知ってましたけど、そのほかは全然知らなくて。
  で、初めて絵を見たときに、タッチが云々とかそういうことはわからないけど、
  とにかく圧倒されて、言葉を失って。一番最後のところに「ひまわり」の絵が置いてあったんですけど、
  その部屋に入ったときに、旅行者なのか地元のひとなのかわからないけど、泣いてて。
  僕も感動したんですけど、それを見て、それまで僕も音楽を聴いて感動して泣いたことはありましたが、
  絵を見て泣いたことは 正直なくて、絵画で人の心をそんなに感動させることができるんだということに、
  そのことにまず感嘆したというか、びっくりして。 そこからゴッホに興味が出たんですね。
  それで、それから11年経って この話が来て。
  なんで僕なのかなぁと思ったんですけど、もうとにかくやりたいと思って。
  またあらためて勉強しなおして、「太陽」という曲を作ったんですけど。

絢:どういうイメージで曲を作られたんですか?
  ちょっとゴッホの人生を想像してるのかなって 私は見受けられたんですけど。
堅:で、なんかすごいモチベーション高かったので・・僕自身。
  ズボラなんで もともと文献を読んだり全然しないから、いい機会だなぁと思って、
  あらためて文献読んだり、画集を買って読んだり、映画も2本見て。
  以前見た 三谷幸喜さんの「絆」っていうすばらしい舞台があって、それで連絡して、
  そのDVDも送っていただいて 見返したりとかして。
  いろいろさまざまなゴッホを学んでいるうちに、やっぱり相反するものがあまりにもあって。
  すごい純粋な部分と、狂気のような、いろんな二面性がある人だなと思って。
  で、陽の光だったり、もっともっといい絵が描けるんじゃないかっていって
  生涯・・37年の生涯ですけれども・・旅をするんですけれども、その太陽の光にすごくこだわる人で、
  ま、「ひまわり」もそうですけども、太陽にあこがれると同時に 太陽になりたい人なんだろうなと思って。
  でも、それはいい意味でも悪い意味でも 太陽のような人、
  人を照らしたい、人を愛したい、人にやさしくしたい・・っていう部分と、
  自分自身も ものを作る情熱の熱さに耐えかねて、最後は自らの命を絶ってしまったのかなと思ったりして。
  それでまず「太陽」ってキーワードが生まれて、そっから もうワッと出来たんですけど。
絢:「ひまわり」に通じるところもありますね。
堅:そうですね。でもほんとに なんかこぅ・・知れば知るほど 好きになる人でした。
  きっと厄介な人だと思うんですけど。
絢:(笑)えぇ。
堅:でもとっても、・・僕は音楽をやっていて 表現するものは違うし 比較するのも恐れ多いですが、
  いろんな厄介なことはあるけど、絵画に懸ける情熱と、もっともっといいものが描けるんじゃないかっていう、
  その表現することへの集中力というか、妥協を許さないところっていうのは、やっぱり尊敬しかないですね。

絢:ちょっといま 堅さん、帽子被ったら ヒゲあたりが・・(笑)
堅:(笑)ゴッホっぽいでしょ? 髪の色もね。
絢:そうなんですよ。このへんの茶色具合が ゴッホっぽいですけれども・・(笑)
堅:そうなんですよって・・(笑)
絢:いけそう。
堅:何がですか? ゴッホ役?(笑)
  でも 表現者としては ほんとに大尊敬です。
絢:それでは、その平井堅さんが ゴッホ展のために書き下ろしたテーマソングをお届けします。
  曲紹介お願いします。
堅:はい。「太陽」聴いてください。


♪「太陽」

101014 J-WAVE「I A.M.〜CLOSE TO YOU〜」B投稿者:ふぅ  

  「I AM 金髪なう」

絢:すごいキレイな金髪ですね。
堅:もうでもね、大変なんですよね。ここまでブリーチしたのは9年ぶりで、痛いんですよ。
絢:どんなに染料がよくなったとしても そこまでブリーチするのは・・
堅:完全に感覚マヒ状態。この髪は髪じゃないですね・・繊維みたい。もうパッサパサですね。
絢:そうですか〜。
堅:ちぎれるしね・・もうフワって。 久々にね、四十路前のあがきということで(笑)
絢:四十路には見えませんね、堅さん(笑)
堅:三十代 もうちょいなんで、もう一回だけやってみようって。
絢:それはもう、堅さんのご希望だったんですか?
堅:髪型はね、全部僕の気分なんですよ。
絢:15周年のヘアスタイルを振り返ってみますと、平井堅さんのホームページで歴代のヘアスタイルが見れますけど、
  デビュー当時はツンツンしてましたね。
堅:ツンツンね。
絢:「楽園」の頃はドレッド、「KISS OF LIFE」のときはシルバー・・これも衝撃的でしたね。
堅:このへんがきっと一番印象に残る 髪型なんでしょうね。
  実は3・4パターンくらいしかないんですけども、大体このドレッドとシルバーはよく言われますね。
絢:基本ショートですね。
堅:大学時代はね、キムタクばりに肩ぐらいまであったんですよ。
絢:そのときの評判はいかがでしたか?
堅:自分ではいいかなと思ってたんですけど。
  オーディション前くらいにバッサリ切ったんですよ、それで学食行ったら、みんなに拍手されて。
  「やっと切った〜」って。やっぱダメだったんだと。
  なんかね、こういうのもなんですけど、安いホストみたいだって よく言われてました。安いホストって・・?(笑)
絢:なりたてのってことですか? 新米ですって感じ?(笑)
堅:そうですね、言い方がよくなかったですね。なりたてのホスト(笑)

絢:なるほど。でもJ-WAVE LIVE とかで、よくヘアスタイリストさんをお見かけするんですけど、
  かっこいいかたですね〜〜。
堅:(笑)急に話 変わった〜。
絢:ほんとに、堅さんの直前まで、ずーっと触ってるんですよ。1ミリ単位で・・
堅:やっぱTAKEさん、大人気だなぁ。
絢:TAKEさんっておっしゃるんですか?
  もう完成してるとしか思えないんですけど、喋る直前まで。彼にとっては1ミリ2ミリのところなんでしょうね。
堅:もう好きでしょ?恋してるでしょ?  どこで見てるのかなって。
絢:いや、J-WAVE LIVEの楽屋とかで。なんか風貌がサーファーみたいで(笑)
堅:そう、かっこいいです。ほんと人気あるなぁ・・。いやもうすばらしいヘアメイクさんで・・
絢:ずっと堅さんにつかれてる ヘアメイクさん なんですか?
堅:いやいや、超大御所。わたくしなんぞっていう・・。もうスケジュールとるの大変。
  基本的にファッションのお仕事をされてるヘアメイクさんで、もうほんとに天才だと思います。

絢:髪型はもちろんそうなんですけど、なにか他にかわったものってありますか?
  たとえば味覚がかわったとか。
堅:変わった・・、この15年でですか? あの、おつきあいするかたも変わったし・・
絢:まわりのね(笑)
堅:そうですね。やっぱでも30過ぎた頃から、日に日に老化が・・・。
絢:(笑)
堅:まず二日酔いがどんどんひどくなってくるし、最近ね、老眼が始まってきました。
  あの、近いメニューが見えなくなってきました・・・酔っ払うとなんですけど。
絢:それは ほんとに酔っ払ってるだけじゃないですか〜?
堅:いやでも、遠ざけると見えるんですよね。うわぁ きた~〜と思って。
  ・・・すみません、なんかもうネガティブなことばっかりで。
絢:いやぁ、でもそんなふうに全然思えないほど お若いですけれども。
堅:まだまだ頑張りますよ。
絢:次は20周年ですか?
堅:でも5年もありますからね。人生5年、それまで走り続けますよ、はい。
絢:また金髪だったらいいですね。
堅:でもね、女性みたいに選択肢があまりないから、男性はやっぱりむずかしいですね。
絢:堅さんは ヒゲとか全体がヘアスタイルみたいな気がするんですよね。
堅:考えてみたら、僕 26のとき「LOVE LOVE LOVE」を出してから、ヒゲを剃ったことがないんですよ。
  だから12年。・・・「ヒゲを剃る」っていうのが 新しいかもしれませんね。
絢:もっともっとベイビーフェイスになるかもしれないですね。
堅:ベイビーフェイスにね(笑)逆に新しいですね。

絢:最終日なんですが、平井堅さんの最近のお気に入りの一曲をリクエストしていただきたいと思います。
堅:いま話題なんですけど、「悪人」という映画を拝見しまして、もう映画もすばらしくて、
  映画館を出てからもずっと、生きるってなんだろう・・とか、人の善悪ってなんだろう・・って、
  すごく考えさせられる 素晴らしい作品だったんですが、
  その主題歌かな、エンディングロールで流れる楽曲が素晴らしくて。
  劇中の音楽も担当されている久石譲さんが曲を書かれて、
  福原美穂さんが歌われている「Your Story」を聴きたいなと思いまして。
絢:わかりました。
  平井堅さん、今週1週間 どうもありがとうございました。
堅:ありがとうございました。

♪福原美穂「Your Story」